PROFILE

パク・サンオンからの“THE MUSICAL”の話#13

キムチの漬け込みを兼ねて済州島の家に行ってきた。韓国ではこの季節にキムチを漬け込み貯める。1年間食べるキムチなので量も半端でなく作り、作業も大変疲れる。親にだけまかせているため都度つど申し訳なく思う。金浦空港にもどると済州島とはちがう寒さに体が引き締まる。 今日は日本で私の初のソロアルバム発売日だ。早く日本に行きみなさんの前で歌いたい気持ちと共に、うきうきする気持ち、期待感を抑えられないのも事実だ。“みなさんサンオンの初アルバム愛してくださいね”
家にもどりテレビの前に席を取る。今日は13話となるTHE MUSICAL。 緊迫した表情で病院に入り、立つユジンと彼の父、そしてラギョン。病院では交通事故で頭を怪我し横たわるユジンの母がいた。しかし、交通事故の負傷よりもすでに進行中の脳腫瘍が大変深刻だ。彼女には残された時間が多く残ってはいない。それでも息子ユジンはそうとも知らず、、、、、。 ユジンに母のことを隠していたのは、燦燦たる未来のあるユジンに重荷を負わせたくないという母の思いからだった。しかし“燦燦たる未来”とは、企業の後継者になるという道と決め置いた祖父(パク・クンヒョン)、つまり会長の意図だという点にユジンは憤慨、祖父を訪ね抗議するものの、時間が経ったとしても同じ選択をするだろうという祖父の言葉に、結局ユジンは涙を流すのみだった。
ここで少し!ユジンの祖父を演じる俳優、パク・クンヒョン先生について。 1940年生まれ、今年71歳。1963年デビューのベテラン俳優だ。若い頃は、今の風貌からさぞ美男であったと思える。私がとても好きな日本の俳優“渡辺謙”と大変似ている。ただ私が話そうとしているのは、その美形のことではなく俳優として生きて来た彼の人生だ。彼も、やはり配役をまかされず諦めようとしたことがあったそうだ。しかし、今は共に仕事ををする俳優たちからはその演技に感嘆するほどまでの俳優になった。容貌と少しの才能を持ち、少しの努力、そして少しの諦めで活動してきた人間ではない。 ザ・ミュージカル撮影前、彼と共に多くの俳優と台本読みのため集まったことがあったが、温和な表情と余裕ある体ごなし、そのまままさに心根の優しいおじいさんだ。しかし、台本読みが始まるとその瞬間、彼の声から感じられるカリスマ性には鳥肌が立つほどだった。私、やはり歳をとってもあんな風に熱情的に演技、また歌を歌うパク・サンオンになりたいものだ。
再びザ・ミュージカル、、、、、 ソウルに帰ったウンピはカンヒの連絡を受け彼女と会う。ジェイの近況をたずねるカンヒ の質問に過ぎたジェイとの時間を思うウンピ。ウンピはこの間埋もれていたジェイに対する感情を掘り起し始める。
ミュージカルスター“チョー・ソンウ”の合流で“チョンダム洞九尾狐”を舞台に上げる機会が生まれた演出家グチャクは、その嬉しい便りを伝えようとジェイの家を訪ねるが、担当CDプロデューサーでありジェイの友人ソンアは、今やっとCD制作の集中させることとなったジェイの気分をかき乱さないでと、グチャクを止め、これにグチャクは仕方なく引き返す。ソンアは自身の悪役ぶりが、彼女が愛すジェイのための道だと信じている。
暗い夜、悲しい表情でミュージカル“チョンダム洞九尾狐”の“トーハの歌”を歌うウンピ。同じ時間ジェイの家、新人ガールズグループの曲を作曲しているジェイ、しかしどこか耳にしたメロディーだ。ソンアはその曲が“トーハの歌”とまったく同じと指摘、これにジェイは作業を中断し寝室に入ってしまう。二人は共に過ごした過ぎた時間を思い起こす。そのように現実は悲しいものだ。
病室内 気をとりもどした母がコンピューターに集中しているユジンを呼ぶ、ユジンは母の精神が正常になったことに大きく驚く。しかし検査結果は、彼女の病状は依然として変わらず、残された時間はわずかという医師の言葉に失望するユジン。
一方ラギョンは会社の同僚と共に劇団のある酒場“マスル”に訪れる。舞台の上でM5が“Music is Magic”を歌っている。しかしこれはチュンヒョクがM5と企んだプロポーズライヴだった。かっこ良く歌い踊るチュンヒョク、舞台からバラ一輪をラギョンに差し出す愛情攻勢、負担に思っていた彼女も内心いやでもない表情を見せる。彼女の同僚は、彼女を辛くさせるユジンとの関係を整理しチュンヒョクを合うことをすすめる。そして、ワーオ、ラギョンの同僚の一人がチュンヒョクに“あの背の高い兄さん紹介して!”という。“あの背の高い人、、、”それは私を指してのことだ。
母の車椅子を押し散歩するユジンと母。母がコーヒーを飲みたいと言い、彼女の嗜好を正確に記憶しているユジン、それを喜び眺める母、母はユジンに幸せになるよう頼み、幸せになる方法を話す。 “幸せになるためには瞬間瞬間努力しなくてはならない” 響く言葉だ。ユジンを見、心を痛めている母は涙を流しティッシュを持ってくるよう頼む。しかしティッシュを持ち帰ると、ガラス窓に寄りかかり、車椅子に座り息を引きとった母を発見する。ユジンは母の死を直感するが、認めたくないため、母の体に向かいティッシュを差し出し声をかけるが、母の返事はない。
ジェイの家の前で、入るかどうかためらっているウンピとジェイが出会う。“チョンダム洞九尾狐”が世にでれば、いつかは一緒にやりたいという話をしようとする瞬間、ウンピの電話が鳴る、、、、ユジンの母が亡くなったという連絡を受ける。ジェイにもその事実を知らせようとするが、ジェイはウンピを外に残し家に入ってしまう。しばらくしてウンピを探すことに決めたジェイはラギョンに電話をかけ、ユジンの母の霊安室の場所を訪ねるがラギョンはまだその事実を知らずにいた。ユジンの母が亡くなったという事を婚約者の自分より先に、ウンピに連絡した事にラギョンは衝撃をうけ、ただちに病院に向かう。 病院を訪ねたウンピは、ユジンの母が好きだったコーヒーとケーキを黒い喪服を着たユジンに差し出す。そのウンピの手をとりしばらくこのままでいてくれと頼むユジン。その二人を目撃するラギョンとジェイ。複雑な視線を交差する。
ウンピと会ったジェイ、二人の間にしばし重苦しい沈黙が流れる。 自分に会いたかったか、というジェイの質問にウンピはだまって肩でうなずき、目頭を熱くする。自分を愛しているか、というジェイの質問と同時に二人はくちずけをかわす。
次週ご期待。